立派なせがれを目指して|せがれいじり
せがれをイジって大きくしよう!
1999年にエニックス(現:スクウェア・エニックス)から発売されたPlayStation用ゲーム「せがれいじり」です。
もはや当時のエニクスが、突然気が狂ってそのまま勢いで作りきったとしか思えない、究極の謎ゲーです。
ですがそのあまりにも振り切った内容が逆に受け、セールスもそれなりの本数を叩き出しています。個人的にも、現在の自分のシュール好きの原点とも言えるゲームとして、とても好きなタイトルです。
記事の最後に、今見返してもヤバさマックスの紹介映像を埋めておきました。
どんなゲーム?
もはや、今の時代になってもこのゲームを区分できるジャンルは存在しません。主人公の「せがれ」を操作して、なにかしらのオブジェクトに触れると、単語を組み合わせるだけの謎のイベントが発生します。
単語は3択×3のような構成で作ることができます。例えば・・・
- すごい
- でかい
- やばい
みたいな選択肢が最初に提示され、その次に
- りんご
- トロフィー
- うんこ
みたいな選択肢が提示されます。
2-3と選ぶと「でかいうんこ」という言葉が完成します。
そして、その言葉に適したCGアニメーションを見せられます。
このゲームでやることは以上です。これこそが、このゲームの本質であり、すべてなのです。
イイね!ポイント
このゲームの制作にGOを出した経営陣に、突破クリエイティブアワードを進呈したいくらいです。
そのくらい、この謎に満ち溢れた独特の世界観をもったゲームを世の中に排出した偉業は素晴らしいです。
そして、当時なにもわからないままこのゲームを書い、その結果魅力に引き込まれた人が奇跡的に大勢いたのです。
その溢れでる才能を遺憾なく発揮した制作スタッフ陣と、企画にGOを出した経営陣を高く評価したいです。
ヨクナイね!ポイント
とはいえ、やはり時代が早すぎた感があります。
パッケージだけでこのゲームを手にとってしまった中学生が、無表情でこれをひたすらプレイしているさまはデジタルドラッグでもやってるんじゃないかってくらい、異様な光景です。
さらに、リリースから微妙な間を開けて続編を発売した意味もよくわかりません!
そのくらい、このゲームは両極端に評価が別れるゲームだと思います。いえ、もはやゲームという定義が当てはまるかどうかすら怪しいゲームなのです。
得られる経験値
- 世間の評価を恐れず、自分たちの信念を貫く勇気
- あえて続編を作らない勇気
- 下ネタのギリギリのライン
明日も良いゲームライフを!