野菜は投げ物|スーパーマリオUSA
ピーチも初参戦した新感覚アクション
1992年、日本国外で「SUPER MARIO BROS. 2」として発売されていたタイトルを逆輸入する形で発売された「スーパーマリオUSA」です。
元々は、日本で1987年に発売された「夢工場ドキドキパニック」をベースに、キャラクターをマリオシリーズのものに置き換えたうえで1988年に「SUPER MARIO BROS. 2」として発売されたソフトだそうです。
このため、日本版の『スーパーマリオブラザーズ2』は当初は国外でリリースされなかったとか。
ちなみに本作は、日本で発売された最後のファミコン用マリオシリーズでした!
本作はオリジナルのFC版ではなく、SFCの「マリオコレクション」で遊んだという方も多いのではないでしょうか。
今日はそんなタイトルをレビューしていきたいと思います。
どんなゲーム?
根本的には普段のマリオシリーズと大きく変わらない横スクロールアクションゲームなのですが、大きく違うのは「敵の倒し方」です。
普段のマリオでは敵を踏めば倒すことが出来ましたが、本作では肝となるアクション「持ち上げ&投げ」を駆使して倒すことになります。
敵の頭上に乗ってBボタンをおすことでその敵を持ち上げることができるため、そのまま穴に投げ入れたり、他の的にぶつけることで倒すことができるのです。
また、地面からはいろいろな野菜が生えているので、それを引っこ抜いてぶつけて倒すことも出来ますよ。
使えるキャラクターは「マリオ」「ルイージ」「キノピオ」「ピーチ姫」の4人で、それぞれジャンプ力や持ち上げの速度などで性能が異なっています。
ピーチ姫だけは特殊能力として「空中浮遊」が使えるのですが、何故それができるようになったのかは未だに誰もわからないようです…。
イイね!ポイント
当時のアクションゲームとしてはかなりボリュームのある内容となっており、遊びごたえが抜群です。
ステージごとに用意されている様々なギミックも、プレイヤーを飽きさせずに遊ばせてくれますし、隠し要素のショートカットが存在しているなど、考えぬかれた設計で最後まで一気に楽しめると思います。
ゲームバランスは少し難しめの調整ですが、理不尽なステージはほぼ無いので、ちゃんと諦めずに繰り返せば先に進めるようになっています。
アクションの種類自体は少ないのですが、それを使った多種多様なギミックが用意してあるので、覚えることは少なくとも遊びの幅が広く、昔のゲームデザインってほんとうによく考えられているなぁと唸らせられるタイトルではないでしょうか。
ヨクナイね!ポイント
もともとベースとなっている「夢工場ドキドキパニック」は、ディスクシステムでセーブ機能があったようなのですが、FC版のスーパーマリオUSAにはありませんでした。
前述のボリュームはセーブ前提でおそらく作られていたため、スーパーマリオUSAをすべてのステージ制覇してクリアするのが至難の業でしたね…。
いまはバーチャルコンソールになっているので、どこでもセーブができ、この問題は解消されていますよ。
得られる経験値
- 少ないアクションで多彩なギミックを
- 間接的に狙う遊びはおもしろい
- 今の時代に野菜投げたら怒られそう
明日も良いゲームライフを!