最後の一撃は、グロい|LIMBO
残虐ノスタルジックな世界
デンマークのPlaydeadが開発した「LIMBO」です。
2010年7月にXbox 360用にXbox Liveでリリースされ、その後Windows、PlayStation 3、OS X、PlayStation Vita、iOS、 PlayStation 4用がリリースされました。
2010年にGDCで賞を受賞するなど、かなり話題となったインディーゲームです。
どんなゲーム?
プレイヤーが主人公の少年を操作して進んでいく横スクロールアクションゲームです。
敵を倒したりするよりもパズル(謎解き)が主眼となっており、プレイヤーは即死系の罠を回避しつつ、行く手を阻む仕掛けを解いていきます。
操作は非常にシンプルで、移動とジャンプくらいしかありません。
また、基本的にBGMがなく環境音のみが響き、モノトーンの世界観と相まって、不気味で幻想的な世界が作り出されています。
主人公や作中の物体はシルエットで描かれていますが、主人公が死亡する際、身体が投げ出される、突起物に貫かれる、身体がバラバラになる、血が飛び散るといった残酷な演出があることも、最初見た時には衝撃を受けました。
雰囲気ゲーと揶揄されがちですが、モノトーンの世界を活かしたパズルは奥深く、アクションパズルゲームとして非常によく出来たゲームバランスになっています。
イイね!ポイント
幻想的な世界と、それに対比する鮮やかな死にっぷりは、厨二病をくすぐられ、思わずのめり込んでしまう魅力があります。
また、BGMが無いことも逆に集中力を研ぎ澄まされることとなり、気づいたら2−3時間平気で経過していた、ということが起きてしまうゲームです。
ストーリーが文字で語られることはないのですが、ステージを進めるごとに徐々に文脈が理解できるような構成になっており、エンディングはかなりの衝撃をうけるものとなっていたのも高評価ポイントです。
パズル要素も理不尽さがなく、すべて納得できるレベルでつくられていたのでとても遊びやすいゲームでした。
ヨクナイね!ポイント
これだけ広く展開しているにもかかわらず、知名度が圧倒的に低いことが勿体無いです。
このゲームは、普段ゲームをプレイしない人でも簡単な操作で手軽に遊ぶことができるような広い間口を持っているので、もっとプロモーションに注力して認知度を上げられれば、一大ムーブメントを巻き起こせるんじゃないかと思っています。
どうしてもインディーゲーム会社はプロモーションに費用を投下することが出来ないので、大手パブリッシャーなどがそういった部分を担える体制がつくれると良いと思います。
得られる経験値
- どんなにいいものを作っても、知られなければ意味が無い
- 商品である以上、自己満足ではいけない
- 世界観構築は大事だが、それを上回る遊びが必要
明日も良いゲームライフを!